天神学園の問題児再来
何にせよ、先手必勝。

それぞれの得物を携えて、ヴィラの外に出た彼らは。

「てめぇらが今の代か」

赤銅色に焼けた顔でニカッと笑う、長身の男を見つけた。

間違いない、あの男が気配の主だ。

「龍之介殿…」

真太郎が呟く。

夕城流の刀鍛冶、夕城 龍之介。

瑠璃一味の一員で、天神学園卒業後に夕城 めのうの婿として夕城家に入る。

その後、刀鍛冶としての修行を積み、夕城 武の修行時代の愛刀『駄作・韋駄天』、琴月 琥珀の修行時代の愛刀『駄作・夕映』などを鍛える。

龍馬の愛刀だった陸奥守も、彼の作刀だ。

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