天神学園の問題児再来
「龍馬」

ハンドポケットのまま、龍鷺郎が龍馬の前に出た。

その片手を出し。

「来い」

人差し指でチョイチョイと招く。

「巻藁代わりの試し斬りは必要だろう。俺が名乗り出てやる」

「し、しかし龍鷺郎、ナンボ何でもお前を斬る訳にはいかんぜよ」

躊躇する龍馬だが。

「俺は臥龍の血を持っているからな」

学帽の下で、龍鷺郎は微かに目を細めた。

「龍鱗が使える。そんじょそこらの刀じゃ、皮一枚斬れない。その刀の試し斬りにはもってこいだろう」

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