天神学園の問題児再来
「龍鷺郎が時凍えで回避してなきゃ危なかったな」

「まっこと…仲間を真っ二つにするとこだったぜよ…」

シオンの言葉に頷く龍馬。

「ホントだねえ、龍鷺郎君だから無傷で済んだんだねぇ」

紫陽花もウンウンと頷く。

「……」

黙って聞いている龍鷺郎。

彼は誰にも言わない。

長ランの中、何かが伝う感触…。

彼もまた、戦慄の汗を掻いていた。

破壊に長けた臥龍と、千里をも翔ける鴉天狗の血を譲り受けた彼が。

全く、龍殺しとはよく言ったものだ。

(うんざりだぜ)

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