天神学園の問題児再来
とはいえ、如何に優れた銘刀でも、今のように御し切れていないのでは宝の持ち腐れだ。

伝家の宝刀も、使いこなせてこそ。

「お前何日も修行サボってたからな、しっかり頑張れよ」

シオンが龍馬の背中を叩く。

「その通りぜよ。夏休みはあと何日残っとる?龍之介さんに顔向けできる程度には、使えるようにならんと…」

龍太刀を鞘に納める龍馬。

その拍子に。

「いたっ」

鍔元で指を切ってしまう。

このきかん坊、今の龍馬には納刀するのも一苦労だ。

かなりの荒くれ者。

まずは主と認めさせる所からかもしれない。

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