天神学園の問題児再来
朝食が終わると、またいつもの日課だ。

真太郎は紫陽花と共に離れ小島へ。

斬鉄の修行は順調のようだ。

龍馬が復活して修行に張り合いが出たのか、斬鉄完成も間もなくといった所か。

その龍馬もまた、龍太刀を使いこなす為に修行を再開している。

両手に血豆をこさえて痛そうだが、龍馬自身は不思議と苦になっていない様子。

やはり腰に愛刀を帯びているのは落ち着くのか。

一筋縄ではいかないと夕食時に苦労話をするものの、満更でもない様子。

花龍は花龍で、時々ヴィラにも海の方にもいない事がある。

麗龍によると、喧騒から離れた静かな浜辺で1人でいる事がある、との事。

精神集中が必要な精霊術の修行か、或いは早撃ちの練習か。

彼女は彼女で修練に余念がない。

よく分からないのは龍鷺郎だ。

何をするでもなく、桟橋の突端で寝そべっていたり。

他の仲間達と違い、修行をしている様子はない。

だが彼は臥龍と鴉天狗の血を引く者。

臥龍とは『地に伏せ、眠る龍』を意味する。

今は眠っている龍が、目を覚ませばどんな力を発揮するのか…。

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