天神学園の問題児再来
「初めて会った時は真太郎君に迷惑がられてるのに付き纏ってばかりでさ…今回の修行だって、本当は真太郎君1人でやりたかったの、知ってたんだよ…でも…」

しゃくり上げる紫陽花。

「真太郎君に構ってほしかったんだよぅ…そしたら、こんな事になっちゃって…」

「紫陽花…」

「真太郎君1人だったら、舟無くてもすぐに帰れたのに…私がいるから気を遣わせちゃって…真太郎君修行で疲れてるのに…」

とうとう紫陽花は、膝に顔を伏せてしまった。

「ごめんねぇ…もう明日からついてかないから…付き纏わないから…だから嫌いにならないで…」

「紫陽花」

真太郎は、紫陽花を抱き寄せる。

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