天神学園の問題児再来
熱血!炎の体育祭

スポーツの祭典

「龍鷺郎君!鴉丸 龍鷺郎君だよね!」

廊下を歩いていた龍鷺郎は、名もなきモブ男子生徒に呼び止められる。

「…俺を呼んだのか?」

「はい!僕は体育祭実行委員の役員の者です」

一礼する役員。

「実は間もなく開催される天神学園体育祭の、応援団長を探していまして」

「応援団長?」

「はい、各競技に参加する生徒の応援の音頭というか、指揮をとる役割なんですけど」

「そういうのは他を当たってくれ」

スタスタと歩いて行く龍鷺郎。

「そ、そんな事言わずに!是非!龍鷺郎君以外にいないんです!」

何とか引き受けてもらおうと、役員は食い下がる。

「…何故俺に頼む?俺が適任だという理由は?」

「その服装というか、出で立ちというか」

「……」

応援団長って学ランが相場だもんね。

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