天神学園の問題児再来
最早口論では平行線。

実力で己の優位を証明するしかない。

コースから離れて行く花龍達。

龍鷺郎と紗雪のみが、肩を並べて立つ。

「俺がスターターを務めてやろう」

ヴラドがマンイーター片手に立つ。

同じ人外である彼ならば、妖怪である龍鷺郎や紗雪の反応速度にもついて行ける。

スタートからゴールまで、正確に判定できる筈だ。

「後からゴタゴタ揉めるのも面倒だ。妖怪らしく、1発勝負で決めろ。いいな?」

「上等だ」

頷く龍鷺郎。

「言われるまでもない」

紗雪も答える。

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