天神学園の問題児再来
何とか矢の雨を掻い潜り、一息ついたのも束の間。

「?」

何だか重苦しい音が近付いてくる。

振り向けば。

「んなっ!」

まるで山のような大きさの鉄球が、背後から転がってくる!

「どがいなっとるぜよぉおぉぉぉお!」

当然踏み潰されれば只では済まない。

必死こいて走る龍馬。

コースから外れれば逃げられそうなものだが、ご丁寧にこの区間だけ、両サイドに壁が設置されている。

やけに本格的な造りだ。

こんな所にだけ、しっかり金をかけている体育祭実行委員会。

逃げ場もなく、龍馬は死に物狂いで逃げる。

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