天神学園の問題児再来
「ほらぁ、真太郎君」

売り子をしている紫陽花が、そっと手を伸ばして真太郎の顔に触れる。

「もっとリラックスしてぇ、にっこり笑って、にっこり♪」

「む」

人差し指で眉間を揉み解され、複雑な表情の真太郎。

「紫陽花…やはり俺に客商売など向かぬと思うのだ」

「そんな事ないよお、真太郎君なら、きっと美味しいお好み焼き焼けるよぉ」

そんなラブラブなやり取りを見ているモブのクラスメイト達も妬ける。

ちくしょー、俺も紫陽花ちゃんに眉間揉み解してもらいたいぜ、みたいな。

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