天神学園の問題児再来
というのに。

「美しいお嬢さんを壁の花にしちゃあいけないな」

そんな台詞と共に、客席から1人の青年が乱入してくる。

金髪を掻き上げるその男こそ。

「ハゲワシ!」

「禿鷲だ!」

シオンの言葉にツッコミを入れる禿鷲。

何と、舞台を観覧していた禿鷲が、突如割り込んできた。

「禿鷲てめぇ…何のつもりだ」

ギロリと禿鷲を睨む龍鷺郎。

「いや何…あまりにこの美しいお嬢さんに失礼なんでね…」

禿鷲は、紗雪の肩を気安く抱く。

「2人が要らないのなら、僕が彼女を頂こうと思ってね」

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