天神学園の問題児再来
最早演技としての台詞ではない。

シオンの本気の言葉。

「野暮だな、シオン。人の恋路を邪魔する奴は…」

「馬に蹴られて死んじまえばいいのはお前だ」

キッと禿鷲を睨むシオン。

「…いいだろう」

紗雪を離れさせ、禿鷲はランスロットを突きつけられたままでシオンを睨み返す。

緊迫した空気が流れる舞台上。

しかし。

「オラァッ!」

シオンよりも早く、龍鷺郎の拳が禿鷲の頬を捉える!

舞台袖まで吹き飛ばされる禿鷲。

「調子に乗り過ぎだと言っただろう」

紗雪を庇うように立ち、龍鷺郎は吐き捨てた。

「り、龍鷺郎…?」

いつになく怒った龍鷺郎の姿に、困惑する紗雪。

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