天神学園の問題児再来
灼熱のタイマントーナメント
あの日の誓い
「龍馬」
文化祭の狂乱の後夜祭が終わり、夜明け。
騒ぎ疲れて眠ってしまった紫陽花を背負ったまま前を歩く真太郎が、振り向いた。
「後で他の連中にも話すつもりなのだが、まずお前に相談したい」
「何ぜよ、改まって」
真太郎に相談を受けるなど初めてだ。
龍馬は些か緊張する。
「…歴代の一味には、万人に通ずる呼称があった。龍太郎一味然り、瑠璃一味然り、龍乃一味然り。言えば誰もに伝わる名称がな。しかし、俺達の一味にはまだ名前がない。恐らくは後々に語り継がれる一味であろうと俺は思っているのだが、その語り継ぐ者達が、どう呼ぶのか、ふと気になってな」
文化祭の狂乱の後夜祭が終わり、夜明け。
騒ぎ疲れて眠ってしまった紫陽花を背負ったまま前を歩く真太郎が、振り向いた。
「後で他の連中にも話すつもりなのだが、まずお前に相談したい」
「何ぜよ、改まって」
真太郎に相談を受けるなど初めてだ。
龍馬は些か緊張する。
「…歴代の一味には、万人に通ずる呼称があった。龍太郎一味然り、瑠璃一味然り、龍乃一味然り。言えば誰もに伝わる名称がな。しかし、俺達の一味にはまだ名前がない。恐らくは後々に語り継がれる一味であろうと俺は思っているのだが、その語り継ぐ者達が、どう呼ぶのか、ふと気になってな」