天神学園の問題児再来
いわば、疑似的な精霊同時召喚。

本来の精霊同時召喚は莫大な魔力を必要とするが、長い時間をかけて、精霊弾1発分の魔力を少しずつ蓄積すれば、それは精霊本体に限りなく近い力を持つ。

「タイマントーナメントの為に、少しずつ蓄積していた。同じ精霊術を行使できるシオンと当たったら、使うつもりでいた」

それがまさか初戦だったとは皮肉だが。

「さぁ…お願いね、みんな」

花龍の周囲に集まった疑似精霊達が、それぞれの色の光を放つ。

炎が、氷が、石礫が木の杭が、一斉にシオンに放たれる!

「嘘だろっ…シルフ!」

風の精霊シルフの力を利用して、回避行動に移るシオン。

しかしその足首を。

「っ!?」

ドリアードの発生させた蔦が絡め取り、転倒させる!

そこへ落下してくる、巨大な氷塊!

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