天神学園の問題児再来
「花龍がそう言うなら」

ランスロットを両手で握り締めるシオン。

「ちょっとだけだぜ?ま…その疑似精霊を何とかするには、どうせ一度に相手出来る技が必要だったしな」

目を閉じるシオンの周囲。

やけに騒がしい。

そう聞こえるのは花龍だけか。

…集まっているのだ。

多くの精霊達が。

シオンの周囲に…いや、彼の中へと集まっている。

この力はごく最近に感じた。

そう、文化祭のあの舞台。

床に大穴を開けたあの爆発の際に感じた力。

あの時よりももっと大きな力が、シオンの中で圧縮されている!

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