天神学園の問題児再来
それは、雷鳴の如く、だった。

紫電が走る。

閃光が真っ直ぐに放たれ。

「がっっっっっっっ!」

真太郎の胸を穿つ!

傷口は1つ。

しかし、受けた衝撃と激痛は3つ。

龍馬の龍太刀の切っ先は、真太郎の傷口を3回穿っていた。

同じ傷口を3回も打ち抜くという、正確無比、高速の刺突。

放った刺突音が1度しか聞こえないという事からも、この極意の速さが窺える。

嘗て幕末の時代、かの新選組一番隊組長・沖田 総司が得意としたとされる技。

時を経て、龍馬はこの神業を再現していた。

夕城流の剣士を相手にして。

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