天神学園の問題児再来
「……」

硝煙上がるマンイーターとソウルイーターをダラリと下げ、ヴラドは忌々しげに紗雪を見る。

そんなヴラドが怖かったが、それでも彼に何とか抗していられる事が、紗雪に落ち着きを与えた。

全く太刀打ちできない訳ではない。

紗雪の力は、ヴラドにも通用する!

「この国の有力な人外…雪女の末裔だったな、貴様は」

呟くヴラド。

「そ、そうじゃ!妾は雪女の佐伯の血を引く者じゃ!ヴラド…先生にも後れは取らぬのじゃ!」

気丈に振る舞う紗雪を。

「そういきり立つな」

ヴラドは薄笑みで返す。

「小岩井 紗雪だったな…1つ問いたい」

彼は真っ直ぐ紗雪を見た。

「雪女は夢を見るのか」

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