天神学園の問題児再来
氷の壁にめり込む弾丸。

当然紗雪には届かず、完全に止まる。

しかし。

「術式書き換え」

ヴラドが呟いた。

「魔力供給を更に追加…貫通力増大…物理的破壊力を上方修正…」

これは。

紗雪の足が一歩下がる。

この国の妖怪にはない術式だが、感覚的に理解できる。

ヴラドは、変えているのだ。

己の弾丸に施していた呪いを。

今この場で書き換えているのだ。

より強く、より恐ろしいものに。

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