天神学園の問題児再来
「フン…」

賑やかな食事に同席させられて、ヴラドは少々不機嫌そう。

「そもそも俺も一味と同列扱いというのが気に入らん…ガキどもと同じ括りとは、失敬極まりない」

それにこの食事だ。

「吸血鬼が飯など食うか。読んで字の如くだろう。小岩井、お前の母親は同じ人外の癖に、そんな事も分からないのか」

なんて毒を吐いていると。

「ヴラド先生」

龍虎軒の岡持ちを両手で重そうに運んできた花龍が声をかけた。

「お祖母様に特別に出前をお願いしました。ニンニクラーメンの餃子セット。大盛りです。代金は優勝賞品の食券で払ってくれればいいとの事です」

言うなり、花龍の手からしゃくり取って、一心不乱にラーメンを啜るヴラド。

先の発言の行方は一体…。

前言を顧みないヴラドの様子を、クスクスと笑う花龍。

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