天神学園の問題児再来
「龍鷺郎、龍鷺郎!」

鬼龍が、倒れたままの龍鷺郎の頬をペシペシと叩く。

「っっっっっっ!」

リングサイドまで駆け寄る紗雪。

リング上にまで上がりたいが、紗雪が万が一龍鷺郎に触れれば、第三者の介入として龍鷺郎は失格になってしまう。

勝敗が決まるまでは、誰も手出しは出来ない。

きっと立ち上がってくれる。

龍鷺郎は負けはしない。

そう信じる紗雪だったが。

「……」

無言のまま、鬼龍は首を横に振った。

「完全ノックアウトアル。龍鷺郎は立てないアル」

< 807 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop