天神学園の問題児再来
やがて、龍鷺郎も意識を取り戻す。

「よぉ龍鷺郎、平気か?」

「……負けたのか?」

「……うん、ごめん」

顔を覗き込み、苦笑いするシオン。

「お前は俺を殺す気か」

「まさか。勇者は殺す為に戦ったりしないんだ」

「…ならいい」

ヨロヨロと立ち上がる龍鷺郎に、シオンは手を貸す。

「殺す気じゃなかったんなら、また戦える…いい敗北だった。悪くない」

「そうか」

笑いながら、シオンは龍鷺郎の腰の辺りをポンと叩いた。

「またやろうぜ、楽しかった」

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