天神学園の問題児再来
誰かさんのように、リスが砂糖菓子を舐めたような顔をするヴラド。

「…いいのか」

「吸血鬼化は嫌ですよ?貧血で倒れるほど飲まれるのも嫌です」

後ろ髪の三つ編みを持ち上げ、項を向ける花龍。

「…痛かったら言え」

ヴラドはどうにも衝動を堪え切れず、牙を立てる。

…ヴラドの牙は、試合で見て想像していたのとは違い、痛みはない。

甘い痺れのように、花龍にとっては心地よかった。












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