天神学園の問題児再来
「ほぅ、これは」
真太郎を追い越し、1人の青年が前に出た。
「夕城邸で見た時は只の破廉恥な女としか思わなかったが…こうして服を着せれば、なかなか見目のいい女性だ」
切れ長の孔雀色の瞳、細フレームの眼鏡、目にかかる艶やかな黒髪を片方に流した美青年。
腰には大奥、夕城 こはくの愛刀・黄昏(たそがれ)。
彼は真太郎よりも先に紫陽花に歩み寄り。
「一度は破門になった出来損ないの跡継ぎには勿体無い」
彼女の顎を、クイと指先で上げる。
この人、確か夕城邸で見た事ある…。
でも、何か怖い…!
怯えた紫陽花の瞳が、迷わず真太郎に助けを求める。
「何をしている!」
瞬時に激昂した真太郎が、抜刀した狂奏丸で踊りかかり。
「失敬な」
その青年…琴月 紅葉(ことつき もみじ)は、片手で紫陽花の顎に触れたまま、抜刀した黄昏で狂奏丸を受け太刀した。
「川蝉で斬りかからないのは、僕を過小評価しているのか?真太郎」
真太郎を追い越し、1人の青年が前に出た。
「夕城邸で見た時は只の破廉恥な女としか思わなかったが…こうして服を着せれば、なかなか見目のいい女性だ」
切れ長の孔雀色の瞳、細フレームの眼鏡、目にかかる艶やかな黒髪を片方に流した美青年。
腰には大奥、夕城 こはくの愛刀・黄昏(たそがれ)。
彼は真太郎よりも先に紫陽花に歩み寄り。
「一度は破門になった出来損ないの跡継ぎには勿体無い」
彼女の顎を、クイと指先で上げる。
この人、確か夕城邸で見た事ある…。
でも、何か怖い…!
怯えた紫陽花の瞳が、迷わず真太郎に助けを求める。
「何をしている!」
瞬時に激昂した真太郎が、抜刀した狂奏丸で踊りかかり。
「失敬な」
その青年…琴月 紅葉(ことつき もみじ)は、片手で紫陽花の顎に触れたまま、抜刀した黄昏で狂奏丸を受け太刀した。
「川蝉で斬りかからないのは、僕を過小評価しているのか?真太郎」