天神学園の問題児再来
真太郎と紅葉は、鍔迫り合いを続ける。

しかしその横で。

「つっ!」

顎に触れられていた紫陽花が、紅葉の指先をガジリと噛む。

一瞬の痛みに気が逸れた隙に、真太郎の背後に擦り寄る紫陽花。

「真太郎君の事悪く言ったら、許さないんだからっ!」

彼女は真太郎の大きな背中に隠れ、キッと睨み返す。

「…躾のなっていない雌猫だ」

舌打ちする紅葉の発言が、真太郎に火を点けた。

「紅葉貴様ぁあぁあぁあぁっ!」

鍔迫り合いから一気に押し切り、狂奏丸での斬り下ろし!

これを。

「前奏曲(プレリュード)」

紅葉は軽い一撃で相殺し、後方に跳んで回避する。

「本来は頸動脈を狙う一撃だが…お前の剣など前奏曲でも過分だ、真太郎」

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