天神学園の問題児再来
「何…」
真太郎の眉尻が動く。
「痛みが分からんもんが握る刀は…武士の魂などではなく…ただの凶器じゃ…」
龍馬は続けた。
「野良犬は斬らんでも、わしに敵意がない事を分かってくれたがじゃ…それを貴様は斬れ、何故斬らんがかと問う…貴様はまっこと馬鹿ぜよ」
「俺を愚弄するか、半人前が」
「じゃから貴様は剣客以下と言うたがじゃ!」
吠える龍馬。
「っ……!」
刀もまともに扱えない、野良犬すらまともに斬れない男に、真太郎は気圧される。
正当な夕城本家跡継ぎでありながら、野犬を斬った、ただそれだけの理由で夕城流を破門になった男が。
真太郎の眉尻が動く。
「痛みが分からんもんが握る刀は…武士の魂などではなく…ただの凶器じゃ…」
龍馬は続けた。
「野良犬は斬らんでも、わしに敵意がない事を分かってくれたがじゃ…それを貴様は斬れ、何故斬らんがかと問う…貴様はまっこと馬鹿ぜよ」
「俺を愚弄するか、半人前が」
「じゃから貴様は剣客以下と言うたがじゃ!」
吠える龍馬。
「っ……!」
刀もまともに扱えない、野良犬すらまともに斬れない男に、真太郎は気圧される。
正当な夕城本家跡継ぎでありながら、野犬を斬った、ただそれだけの理由で夕城流を破門になった男が。