天神学園の問題児再来
そんな労もあって、シオン一味は無事、大陸へと到着した。
修学旅行のスタート。
「といっても、しおりも移動用のバスもない…宿泊先も自身らで決めなければならない…何故僕がこんな難儀な目に遭わなければならないんだ。妖怪風情の為に」
眼鏡を中指で押し上げながら、露骨に嫌そうな顔をする紅葉。
「おい紅葉」
真太郎が、邪眼でギロリと睨む。
「口を慎め。天神学園にいる以上、どんな種族人種だろうと仲間だ。蔑視はやめろ」
「フン…」
気に入らなげに鼻を鳴らす紅葉。
その一方では。
「どことなく懐かしい感じがするなあ…」
フラフラと、ほむらが歩み出ていた。
視界を遮るもののない地平線も、埃っぽい空気も、遠く聞こえる風の音も。
「何だか昔経験した事があるような気がする…」
燈を片手に、ほむらは不思議と安心感を得ていた。
修学旅行のスタート。
「といっても、しおりも移動用のバスもない…宿泊先も自身らで決めなければならない…何故僕がこんな難儀な目に遭わなければならないんだ。妖怪風情の為に」
眼鏡を中指で押し上げながら、露骨に嫌そうな顔をする紅葉。
「おい紅葉」
真太郎が、邪眼でギロリと睨む。
「口を慎め。天神学園にいる以上、どんな種族人種だろうと仲間だ。蔑視はやめろ」
「フン…」
気に入らなげに鼻を鳴らす紅葉。
その一方では。
「どことなく懐かしい感じがするなあ…」
フラフラと、ほむらが歩み出ていた。
視界を遮るもののない地平線も、埃っぽい空気も、遠く聞こえる風の音も。
「何だか昔経験した事があるような気がする…」
燈を片手に、ほむらは不思議と安心感を得ていた。