天神学園の問題児再来
男子生徒を取り押さえ、戻ってくるリプニー。

「些かやり過ぎの感があるんですが…ヴラド先生、もう少し自由にさせてあげてもいいのでは…」

「俺が掟だ」

リプニーの進言を一蹴。

ヴラド先生、横暴です。

「それにこのくらい押さえつけておけば、俺達が抜けた後でも他の教師どもで引率できるだろう…気付いているか?タナカ」

「ええ…」

ヴラドの言葉に、リプニーは頷く。

「全く…シオン君たら…」

精霊術は行使できないリプニーだが、魔力の気配は多少感知できる。

修学旅行には参加せず、天神学園にいる筈のシオンの魔力が、この地で感知されたのだ。

シオンだけでなく、他の一味の面々の気配も。

これは、伝統の修学旅行密航と考えるべきか。

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