天神学園の問題児再来
嫌になるほど歩き続けて、ほぼ一日。

ようやく休息をとれそうな場所が見つかった。

木陰もあり、飲めそうな水もある沼。

オアシスというほど綺麗な場所ではないが、砂埃舞う突風はしのげそうだ。

「とんだ修学旅行だな。まともな寝床にもありつけんとは」

恐らくはここで野宿という事になるだろう。

紅葉はいちいち嫌味を吐く。

「文句言うな。上等な布団がないと寝れんほど、坊ちゃん育ちじゃなかろうが」

龍馬が窘めた。

「髪が砂埃でパサパサだね…」

「シャワーといきたい所だけど、沼で洗い流すしかないよね」

そんな会話を交わす紫陽花と花龍。

「ほむらちゃんも一緒に行く?」

花龍が声をかける。

「そうだね、御一緒するよ」

ほむらもパタパタと足音を立てて、2人の後を追う。

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