天神学園の問題児再来
おかしな妖怪連中に、目を付けられているかもしれない。

ほむらが襲われた事でその事を知ったシオン一味は、交代で寝ずの見張りをしながら一夜を明かした。

真太郎、シオン、龍鷺郎、龍馬の4人で交代の番。

「お疲れじゃったの、龍鷺郎」

夜が明け、最後の見張りだった龍鷺郎に、紗雪が声をかける。

「妾と先輩方で、朝餉を準備しておる故、食べてくれ」

「ああ、悪いな紗雪」

紗雪に連れられ、龍鷺郎は仲間達のもとに向かう。

沼で獲れた魚や、持参した食料でささやかな朝食。

紅葉は相変わらずの仏頂面だが、ほむらは昨夜の一件で親密さを深めたらしく、一味の輪の中に溶け込みつつある。

と。

《花龍》

偵察に出していた闇の精霊シェイドが、花龍の影の中から姿を現す。

「どうしたの?シェイド」

《少々面倒な事になるかもしれない》

< 922 / 1,120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop