天神学園の問題児再来
流石のシオン一味も、神とは戦った事がない。

臥龍の血筋である龍鷺郎やほむらも、人外の中ではかなりの高位に位置するが、やはり神は別格だろう。

嘗ては天神学園にも神は生徒や関係者として存在したが、その誰もが格上過ぎて、タイマントーナメントに出場する事すら不公平と辞退した事さえある。

「そ、そんなのと戦う事になっちゃうの?」

幾ら真太郎が強くても…と、紫陽花が不安そうな眼差しを向ける。

「シオン…」

天神学園では勿論、恐らくはミルトゥワでも相当な実力者にまで成長したシオンでさえ、苦戦は免れない。

花龍が心配そうに見る。

「大丈夫だ」

リーダーとして、仲間達を落ち着かせるように、シオンが面々の顔を見た。

「何か連中が誤解しているみたいだけど、向こうだって俺達が侵略者だと思ってるから殺気立ってるだけだ。説明すれば分かってくれる。それでも興奮して仕掛けてくるようなら…大丈夫、勇者として俺が『守る為に戦う』」

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