天神学園の問題児再来
「そんな言い方酷いよ!」
「そうじゃ!妾達はほむら先輩を捨て駒になどせん!」
抗議する花龍や紗雪にも、紅葉はどこ吹く風。
「何度でも言ってやる。僕らは…いや、ほむらはどうか知らんが、僕は無関係だ。生憎と人外でもないし、シオン一味とやらでもない。戦いに巻き込まれる気はないし、無駄に剣を抜いてやる気もない。無駄働きなど御免なんでね」
「この野郎!」
カッとなって紅葉の胸倉を摑もうとするシオンを、真太郎が制する。
「わかった…紅葉、貴様の手は借りん。が、正直相手が人外以上となると、貴様まで守ってやる余裕はないだろう。己の身は己で守れ。俺は紫陽花や、危険が迫った者の援護を優先する」
「言われなくとも、お前の手など借りはしないさ、真太郎。何故弱者に僕が守れる?」
眼鏡を中指で押し上げる紅葉。
一味と紅葉の溝は、いまだ埋まる気配を見せなかった。
「そうじゃ!妾達はほむら先輩を捨て駒になどせん!」
抗議する花龍や紗雪にも、紅葉はどこ吹く風。
「何度でも言ってやる。僕らは…いや、ほむらはどうか知らんが、僕は無関係だ。生憎と人外でもないし、シオン一味とやらでもない。戦いに巻き込まれる気はないし、無駄に剣を抜いてやる気もない。無駄働きなど御免なんでね」
「この野郎!」
カッとなって紅葉の胸倉を摑もうとするシオンを、真太郎が制する。
「わかった…紅葉、貴様の手は借りん。が、正直相手が人外以上となると、貴様まで守ってやる余裕はないだろう。己の身は己で守れ。俺は紫陽花や、危険が迫った者の援護を優先する」
「言われなくとも、お前の手など借りはしないさ、真太郎。何故弱者に僕が守れる?」
眼鏡を中指で押し上げる紅葉。
一味と紅葉の溝は、いまだ埋まる気配を見せなかった。