天神学園の問題児再来
火を囲み、龍鷺郎は紗雪とほむらの顔を見る。

「コイツは相談だ。お前達にしかできない」

何事にもクールに接する龍鷺郎の、真剣な表情。

特に幼い頃から彼を知っている紗雪は、身を乗り出す。

「俺と紗雪、ほむらは、人間じゃない。一味の中ではたった3人の人外だ。ましてや俺とほむらは臥龍の血筋…今回の件の当事者と言える」

「……」

頷く紗雪とほむら。

「言い方はいただけねぇが、俺は紅葉の奴の意見もあながち間違いじゃねぇと思っている。人間のシオンや真太郎、龍馬や紫陽花、花龍が、人外同士の揉め事に体を張る必要はないと思っている。仲間かもしれないが、そこら辺の筋はキッチリ俺達人外が弁えるべきだとな」

「妾達だけで、臥龍殿を探す…最悪、大陸の人外達を抑えるという事か…?」

紗雪の言葉に、龍鷺郎は目を閉じた。

「無論、俺の意見だ。お前らに押し付ける気はねぇ。ついて来いとも言わないし、来なかったからって無責任と詰る気もない。あくまで俺のケジメの問題だ」

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