天神学園の問題児再来
大きな犬の姿をした渾沌(こんとん)、羊身人面で目が脇の下にある饕餮(とうてつ)、翼の生えた虎・窮奇(きゅうき)、人面虎足で猪の牙を持つ檮杌(とうこつ)で、四凶は構成される。
その名の通り、四柱の禍々しきもの。
日本にもいるような、祟りを及ぼすような存在。
ぬめりけのある、粘着質な眼が龍鷺郎達を睨め上げる。
「竜生九子が語っていた、日ノ本の人外とはこいつらか」
饕餮が、龍鷺郎の鼻先にまで顔を近づける。
人面でありながら、その顔に目だけがない奇怪な姿。
見れば脇の下から、眼がこちらを食い入るように見ている。
「女だ、女がいる」
鼻を鳴らすのは渾沌。
犬がやるような仕草だが、その身の丈は仔牛ほどもある。
「人間の匂いではないな、お前何だ、人か、人外か」
せり出した猪の牙から涎を垂らしながら、檮杌が言う。
「何でもよいわ」
気が付けばほむらの背後から、窮奇が大きく口を開けて近付いていた。
「食おう」
その名の通り、四柱の禍々しきもの。
日本にもいるような、祟りを及ぼすような存在。
ぬめりけのある、粘着質な眼が龍鷺郎達を睨め上げる。
「竜生九子が語っていた、日ノ本の人外とはこいつらか」
饕餮が、龍鷺郎の鼻先にまで顔を近づける。
人面でありながら、その顔に目だけがない奇怪な姿。
見れば脇の下から、眼がこちらを食い入るように見ている。
「女だ、女がいる」
鼻を鳴らすのは渾沌。
犬がやるような仕草だが、その身の丈は仔牛ほどもある。
「人間の匂いではないな、お前何だ、人か、人外か」
せり出した猪の牙から涎を垂らしながら、檮杌が言う。
「何でもよいわ」
気が付けばほむらの背後から、窮奇が大きく口を開けて近付いていた。
「食おう」