天神学園の問題児再来
「……」

プスプスと、檮杌の顔から煙が上がる。

「珍しい術式だ…この大陸では見かけんな…日本…いや、西洋か欧州の術式か?」

頬を貫通し、めり込んだカスール弾を、指先で引き抜く。

「げひゃひゃひゃひゃひゃ!檮杌間抜けめ!なぁに狙撃食らってやがる!」

仲間が痛手を蒙ったというのに、渾沌が嘲笑う。

それを横目でギロリと睨みながら。

「我に遠間から攻撃とは…」

檮杌はカスール弾を振りかぶり。

「小癪!」

投擲!

その投げ放たれたカスール弾は、ヴラドが撃った時と同じように音速を超え、寸分違わぬ元の位置…即ちヴラドのもとへ!

「ぐぅっ!」

撃った筈の弾丸に、肩口を撃ち抜かれるヴラド!

真祖である彼の力を以ってしても、四凶の侵攻は止められない。

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