天神学園の問題児再来
仮にも神を捕まえて、弱いの消えろだの。

臥龍のビッグマウスは相変わらずだ。

それは、本来ならば格上の筈の神に対しても変わる事はない。

無防備に背中を向けたまま、亜鳥と和やかに談笑を始めてしまう臥龍。

檮杌の憤懣やるかたない。

ブルブルと、怒りに身を震わせ、額に血管を浮き上がらせ、フゥフゥと呼吸を荒げて。

「臥龍貴様あぁあぁあぁぁあぁあぁぁあぁぁあぁぁっっっ!」

天地を揺さぶるほどの怒号と共に、拳を振り上げて臥龍の背中に殴りかかる!

ものの。

「喧しいっっっっっっっっ!」

その檮杌を、臥龍は裏拳1発で吹き飛ばす!

顔面に拳を食らい、陥没した、見るも無残な顔で荒野に転がる檮杌。

「嫁との語らいの途中だ。後にせい」

臥龍にとっては悪神四柱よりも、亜鳥の方が優先順位が上だった。

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