天神学園の問題児再来

思う存分、亜鳥との夫婦の会話を満喫した後。

「ん？」

臥龍はやっと、ほむらや紗雪の存在に気付く。

「おぉ、お前は雪女と防人のとこの…両親は息災か？」

「が、臥龍殿に亜鳥殿、御無沙汰しております、覚えて頂いていて光栄ですっ」

臥龍のあまりの強さに恐縮しまくる紗雪。

「そっちは…龍之介のとこの娘か。ふむ、あのバカタレによぅ似ておるわ」

「お、お祖父様も、バカタレの父によく似ていますっ」

誉めてるのか、貶してるのか、よく分からないほむら。

最後に臥龍は、気を失って倒れたままの龍鷺郎に目をやる。

「だらしがないの…あんな小者四柱程度相手にして、この体たらくとは」

お父さん、神四柱相手にして、それはないんじゃないかな…。

「何をぬかすか。全盛期の龍太郎の方が、遥かに強いわ。だが…」

臥龍は、倒れたままの龍鷺郎の脇腹を、軽く蹴る。

「1人で女2人を守り抜こうとした気概は認めてやろう…多少は成長しておるようだの」