天神学園の問題児再来
ワイワイと賑やかに騒ぎながら、引率教師の2人について行くシオン一味。

その輪の中には、もう当たり前のように、ほむらも加わっている。

「…フン」

最後尾、少し距離を置いて、紅葉は鼻を鳴らした。

夕城の刀鍛冶、何の名を継ぐ事も出来ない夕城 ほむら。

彼女も自分と同じ身の上、共鳴できるかと思っていたが、所詮はこの程度か…。

真に一匹狼、本当に夕城宗主の座を奪い取る確固たる意志を持ち続けているのは、どうやら紅葉だけのようだ。

(僕は生温い友情ごっこなどに屈しはしない。本来の目的を見失い、仲良しこよしの関係に甘んじるつもりなどないのだ)

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