天神学園の問題児再来
十分な剣碗、実力を持ち合わせながら、一剣客に収まるしかないという屈辱。

ただ生まれの早い遅いだけで、宗主か只の剣客かが決まってしまう。

そんな事は許されない。

時代が違っていたならば、紅葉とて一流派の看板を背負うに足る権利を持っていたのだ。

彼はそう信じて疑わない。

それを、たまたま長男に生まれただけの野良犬剣客如きが…。

眼鏡の奥、鋭い眼が、前を歩く真太郎の背中を睨み付ける。

そしてその隣、つかず離れずの距離で寄り添う、華奢な少女の背中も…。

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