天神学園の問題児再来

紅葉、舞い踊る

「どうした真太郎!」

騒ぎに気付いたシオン達が、真太郎のもとに訪れる。

泣いている紫陽花、顔に傷痕が残る真太郎、そしてほくそ笑む紅葉。

周囲は騒然だ。

「紅葉テメェ!また真太郎達にチョッカイかけてんのか!」

怒鳴るシオン。

「チョッカイなんて安い言い方は止してもらおうか。これは決闘だ。夕城流宗主の座、柾一刀流の看板、そして柾 紫陽花を賭けたな」

紅葉は、いたって冷静に答える。

「柾一刀流の看板っ?それはどがい意味ぜよっ!」

龍馬とて、こうなると無関係ではない。

当然の如く食ってかかる。

「言葉通りの意味だ。僕が真太郎に勝つ事で、柾 紫陽花が僕の妻となるかもしれん。そうなると、僕は柾一刀流の次期宗主となり、龍馬、お前は僕の門下となる。尤も…」

紅葉は薄く笑った。

「お前のような未熟者、即破門だがな」

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