天神学園の問題児再来
「画期的な革命を起こす者は、最初は世間から悪ととられがちなものだ」

「黒爪が悪ではないとでも?人外の中でもとりわけ犯罪者だというのに」

対峙する禿鷲と紅葉。

それに対し。

「紅葉、お前はさっきから黒爪、黒爪というが」

禿鷲は身を乗り出す。

「こう考えた事はないか?『俺が黒爪の配下になった』のではなく、『黒爪が俺に返り討ちに遭った』と」

「何…?」

目を見張る。

これまで黒爪の傀儡と化したと考えていた。

しかし違うのか。

禿鷲は独自の思想で、天神学園から離れたのか。

その胸に野心を抱いて。

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