恋する5秒前~無愛想なキミと~
約束をした日曜日がやって来た。
今日は瀬戸君と初めてのデート。朝早くから支度をして自分の部屋を出た。
瀬戸君、分かるかな?
一応、LINEを使って詳しく道順を教えたんだけどな。
同じような家が立ち並ぶ住宅密集地の中にある私の家。
小学校の家庭訪問でも先生が私の家を探すのに苦労していたみたい。
めぼしい目印を教えてあるけれど、ここまでたどり着けるかどうか、ちょっと心配だな。
初めて我が家にやって来る瀬戸君をそわそわしながら待っていたんだ。
「タマちゃん、どうしたの?」
「えっ、なにが?」
「ずっとここにいるけどお客さまが来るの?」
未来は、私が玄関の前をウロウロしていたのが気になる様子。
「うん、お客さまっていうか、私とお付き合いしている人が来てくれるの」
「それって、タマちゃんの彼氏さんってこと?」
「そう、私の彼氏が来てくれるの」
私の説明を聞いた途端に未来の顔がパアッと明るくなった。
そしてーー。
今日は瀬戸君と初めてのデート。朝早くから支度をして自分の部屋を出た。
瀬戸君、分かるかな?
一応、LINEを使って詳しく道順を教えたんだけどな。
同じような家が立ち並ぶ住宅密集地の中にある私の家。
小学校の家庭訪問でも先生が私の家を探すのに苦労していたみたい。
めぼしい目印を教えてあるけれど、ここまでたどり着けるかどうか、ちょっと心配だな。
初めて我が家にやって来る瀬戸君をそわそわしながら待っていたんだ。
「タマちゃん、どうしたの?」
「えっ、なにが?」
「ずっとここにいるけどお客さまが来るの?」
未来は、私が玄関の前をウロウロしていたのが気になる様子。
「うん、お客さまっていうか、私とお付き合いしている人が来てくれるの」
「それって、タマちゃんの彼氏さんってこと?」
「そう、私の彼氏が来てくれるの」
私の説明を聞いた途端に未来の顔がパアッと明るくなった。
そしてーー。