恋する5秒前~無愛想なキミと~

「香奈、夕ご飯食べていかない?」


「もちろん、食べて帰ります!」


香奈の目がキラッと光り、即答した。


話しも終わり、リビングへ戻ってきた私達。


時計を見ると時間は夕方の4時を過ぎていた。


今日の夕飯は翔達も大好きな餃子を作ろうと思って、材料は昨日の内に買ってきていた。


香奈の分も計算して沢山買い込んできたから大丈夫なはず。


「私、これから夕飯の準備をするから翔達と一緒にテレビでも見ていて」


「環、私もなにか手伝おうか?」


「今日は餃子にしようと思ってるんだ。餃子の皮を包むときに皆に手伝ってもらうからそれまで待っててくれる?」


「いいよ、準備が出来たら呼んでよ」


「うん」


私はキッチンへ入ると餃子の餡を作り始めた。


豚の挽肉にキャベツ、ニラ、生姜に塩、胡椒、臭み消しにお酒、隠し味に中華風スープを作って冷ましておく。


もし、キャベツがなかったら白菜でもOK。


野菜を洗ってから各野菜をみじん切りにしていく。


我が家にはフードプロセッサーがあるから、そこに野菜を入れてスイッチを入れる。

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