恋する5秒前~無愛想なキミと~
「あらっ?あそこにいる男の子見かけない顔だけど」
マミ先生の顔色がサッと変わった。
門の前で待たせてたの、まずかったのかな?
「あ、あの人。私のクラスメイトなんです。あそこで待っててもらってるんですけど、良いですか?」
慌てて説明する私。
「あら、そうだったの?それなら一緒に入ってくれば良かったのに」
マミ先生は私の顔をニコニコしながら見ている。
「もしかして、環ちゃんの彼氏?」
「はい?」
クスクスと笑う先生に
「ち、違いますっ!たっ、ただの同級生です」
「えぇ、またぁ。否定することないのに。お母さんにはナイショなしておくから。環ちゃんにあんなにイケメンの彼氏がいるなんてねぇ」
マミ先生は桜井君の姿を眺めてウットリしていた。
良かった!あそこで待たせておいて。
桜井君、私の彼氏だと勘違いされたら、きっと怒るだろうな。
内心、ホッとしていると