恋する5秒前~無愛想なキミと~

「振られても次の日から冬休みで桜井君には会わないでしょ?顔を会わさなければ、ショックも和らぐかと思って」


最もな答えをした私。


私の言い分を聞いた香奈は


「まあ、環がそう思うんなら良いんじゃない?誰が手伝う訳じゃない、環自身が告白するんだもの。頑張るんだよ!」


「うん、ありがとう香奈。私、頑張るね!」


香奈は私の頭をポンポンと軽く叩きながら励ましてくれたんだ。


瀬戸君と香奈も応援してくれている。勇気を出して桜井君に自分の気持ちを伝えなくちゃ!


でも、どうやって桜井君を呼び出したらいいんだろう?


新たな問題が発生したんだ。


クラスの皆から怪しまれずに桜井君を呼び出す良い方法はないかなぁ?


教室の片隅で男子達と談笑する桜井君を見ながら考える。


桜井君の周りには常に誰かついでいるんだ。


彼が一人でいる時は滅多にないよ。


一人になるチャンスを伺って、素早く呼び出すしかないのかなぁ?


ありとあらゆる作戦を考え続けたけれど、どれもいまいちな作戦ばかり。


時間ばかりが過ぎてしまい、今日はとうとう終業式になってしまった。


どうする?私。


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