恋する5秒前~無愛想なキミと~
翌日、12月24日。
今日はクリスマスイブ。
朝から今夜の夕御飯の準備をしていた私。
未来と翔も今日はそれぞれ休みにして、朝からクリスマスパーティーの準備を手伝ってくれていた。
今夜は珍しくお母さんも里美ちゃんも仕事を終わらせて早く帰ってきてくれる予定。
家族皆でクリスマスパーティーを開こうかと私達3人で準備をしていたんだ。
「ねぇ、タマちゃん。クリスマスケーキは誰が買ってきてくれるの?」
「里美ちゃんが予約してくれてるから、心配しなくても大丈夫だよ」
「ママが買ってきてくれるの?良かったぁ!」
里美ちゃんお気に入りのお店特製のクリスマスケーキ。
私と香奈が見つけたお店で、1度だけロールケーキを買ってきたことがあったんだよね。
ロールケーキを食べた里美ちゃんがそのお店を気に入って、クリスマスケーキの予約をしてきてくれたんだ。
どんなケーキなのか、私も今から楽しみにしているんだ。
料理の下ごしらえも済んでリビングでコーヒーを飲みながらひと休みをしていると
「ねぇ、タマちゃん。公園へ遊びに行きたいんだけど連れてって」
未来と翔がリビングへ入ってくるなり私を誘ってきた。