恋する5秒前~無愛想なキミと~

「紹介する、こいつ俺の彼女」


「水野環です」


「高野結衣です」


「私、荻原まどかって言うんだ」


私が頭を下げると2人も慌てて頭を下げた。


「私達ね、隼人と同じ中学だったの。ねっ、隼人!」


「あぁ」


まどかさんが教えてくれた。


「あ、そう言えば、さっき樹里を見かけたんだけど」


「そうそう、樹里と門倉が一緒にいたんだよね。たぶん、ここで見たからどこかにいるはずだよね?」


「うん、だと思う」


「なんだ、賢司達も来てたのか。知らなかったな」


そう言いながら桜井君は館内を見渡している。


「でも、どうして樹里と門倉が一緒にいたんだろうね?」


高野さんが首を傾げていると


「あぁ、アイツ等は今、付き合ってんだよ」


「ええーっ!マジでぇ?」


桜井君の発言に驚きを隠せない2人は大きな声を上げたんだ。

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