あと一歩、届かない。【短編】
「はい、美音。美音さぁ私に隠してることあるでしょ」

美音は首を横に振る。

「陽斗が好きでしょ」

また首を横に振る。

美音のことだから変な気を使ってるんだろうな。

「親友に言えないこと?」

美音は考える素振りをした後、首を横に振った。

「じゃあ、言って?」

「……わかったよ」

そういうと美音は話を始めた。
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