浮気、されても好きだなんて。
「っ!
駄目、絶対離してやんない。
可愛すぎるお前が悪い。
そんな顔されて俺が離すとでも思った?」
「むぅ。そんな顔ってどんな顔なわけ。」
「濡れた真っ赤な唇が少し開いていてキスしたくなるし、真っ赤なほっぺたで俺を誘うし瞳は潤んでてしかも上目遣いだし」
「っもういい、もういい!
流石に恥ずかしすぎる……」
気配で笑ったのがわかる。
「ん。とにかく、今日はこうやってしてよ。
俺は寝ないけど、君は眠くなったら寝てて。」
って、この状態で寝れる方が凄いわ。
「ねえ、ひとつ聞いていい?」
「ん?どうぞ。」
「女の子はどうする、の?」
収まったような話をわざわざ蒸し返すのも辛いけど、これだけは聞かないと。
「ああ、もちろん切る。
でも、メールとかで切るのは申し訳ないから、もう一度だけ会うつもり。
ついてきてもいいよ?」
「ついていく。……けど、その女の子はみない。
それでも、いい?」
どんな女の子か気になるけど。
修羅場は避けたい。
「分かった。
ねえ、襲っていい?」
「え?」
「すっごいシたい。」
「な……あ、勝手にスマホ見たの怒ってない?」
「怒ってない。むしろ、それで夫婦仲が縮まったんだから良し。
もう、焦れったいな。襲うよ?」
「……ん。いい、よ?
私も……」
「可愛い。じゃあ、頂きます。」