きみのためのプレゼント
でも、陸上競技大会は、私にとって、目指していた場所。そこに今年も立ちたいと目標を掲げていたところだからこそ、百パーセントの気持ちで彼女を応援できる自信がない。
きっとどこかに、妬ましい気持ちを持ってしまう。わかってる。私はそういう人間だ。たとえ、今は走ることができなくなっても、きっと私はハルを羨ましいと思ってしまう。
そんな風にハルのことを思いたくない。ハルの頑張りを練習の成果を、そんな感情で見届けたくない。
終業式が終わり、ハルにまたメールするねと言って別れた。今日から夏休み。陸上競技大会は八月の第一日曜日。まだ後、二週間くらい決める時間はある。
でも、結論を出すのが明日でも、二週間先でも私は、悩み続けるのだと思う。
「どうしたの?浮かない顔だね」
クラスメイトと別れ、教室に私を迎えに来てくれた藤本くんの言葉に、隠し事が出来ないタイプだなと自分でも思う。藤本くんに話してみようか。
彼ならきっといいアドバイスをくれるかもしれない。幸い、教室内にはさっきまでいた人たちももういない。少し聞いてもらいたいことがあると私は彼に切り出した。
きっとどこかに、妬ましい気持ちを持ってしまう。わかってる。私はそういう人間だ。たとえ、今は走ることができなくなっても、きっと私はハルを羨ましいと思ってしまう。
そんな風にハルのことを思いたくない。ハルの頑張りを練習の成果を、そんな感情で見届けたくない。
終業式が終わり、ハルにまたメールするねと言って別れた。今日から夏休み。陸上競技大会は八月の第一日曜日。まだ後、二週間くらい決める時間はある。
でも、結論を出すのが明日でも、二週間先でも私は、悩み続けるのだと思う。
「どうしたの?浮かない顔だね」
クラスメイトと別れ、教室に私を迎えに来てくれた藤本くんの言葉に、隠し事が出来ないタイプだなと自分でも思う。藤本くんに話してみようか。
彼ならきっといいアドバイスをくれるかもしれない。幸い、教室内にはさっきまでいた人たちももういない。少し聞いてもらいたいことがあると私は彼に切り出した。