Short
人混みを避けながらコンビニに向かうわたしたち。他愛のない話をしながらコンビニで買い物を済ませる。
「お会計、俺払うよ」
「え、あたしも出すよ」
「いいから」
そう言って全額払う吉澤くん。紳士だなあ。
コンビニを出るとカウントダウンまで残り10分となっていて道がさっきより混んでいた。
「うわー、間に合うかなあ」
「どうだろう?」
とりあえず吉澤くんを先頭に歩くわたしたち。でもなかなか進まない。
「あ、やば」
人があまりにも多すぎるため吉澤くんとはぐれそうになるわたし。このままだとやばいと思ったので思わず吉澤くんの服の裾を掴んだ。
掴んじゃった。でもこのままだとはぐれるし手はつかめないし…。